教育史・教育心理

【解説067】学習そのものが目的…内発的動機づけ、学習と関係ないことが目的…外発的動機づけ。報酬等によって内→外の変化はアンダーマイニング効果、褒めるなどで内発的動機づけを強めるのはエンハンシング効果

動機づけに関する話題です。 内発的動機づけ・外発的動機づけ 内発的動機づけは学習の内容そのものが面白い!とか興味がある!という状態で、最も望ましい形である。それに対し外発的動機づけは、問題を解いたらシールをもらえるから頑…

教育史・教育心理

【解説066】学習の準備がレディネス、学習の停滞がプラトー、学習したことが他に影響することが転移。

学習に関する心理用語をいくつか扱う。 時系列で、学習のスタート時点、途中の時点、終了時点に対応するワードとして整理しておこう。 レディネス レディネスは「レディ&ゴー」と同じ語源で学習の準備という意味。教育や学習…

教育史・教育心理

【解説065】学習理論。ソーンダイクの試行錯誤説、スキナーのオペラント条件付け。ケーラーの洞察説、トールマンの認知地図

いろいろ動物が出てくる理論です。内容も面白いので頑張っていきましょう。 ソーンダイクの試行錯誤説 次の実験が有名。 空腹のネコを柵付きの箱(この箱を「問題箱」といいます)の中へ入れ、外側に餌をおいておく。箱の中にはひもが…

教育史・教育心理

【解説064】その他発達に関すること。サイモンズ「親の養育態度の分類」、ヴィゴツキー「発達の最近接領域」、ローレンツ「インプリンティング」

ここまであまり扱ってこれなかった用語を回収していく。 サイモンズ「親の養育態度の分類」 サイモンズは、親の子どもに対する養育態度によって子どもの性格形成が大きく左右されることを示した。保護-拒否、支配-服従という二次元で…

教育史・教育心理

【解説063】ハヴィガーストの発達課題、コールバーグの道徳性の発達段階説、マズローの欲求階層説

今回も段階がある理論です。 ハヴィガーストの発達課題 前回のエリクソンと同様に、ハヴィガーストは各発達段階ごとに達成すべき課題(発達課題といいます)を示した。人が社会の一員として健全な成長をするために、期待される社会的役…

教育史・教育心理

【解説061】発達の要因。環境優位説のワトソン、成熟優位説のゲゼル、輻輳説のシュテルン、環境閾値説のジェンセン

今回は発達に関する理論。内容を対比させながら整理すれば難しくない。 環境優位説のワトソン ワトソンは前回記事にも登場した、心理学を「こころ」でなく「行動」からとらえようとする行動主義心理学の創始者である。人間内部の「ここ…

教育史・教育心理

【解説060】心理学のはじまり。ヴントの内観法、ワトソンの行動主義心理学、ウェルトハイマーのゲシュタルト心理学、フロイトの精神分析学。

ヴントから始まり、行動主義心理学、ゲシュタルト心理学、そして精神分析学と分化していく心理学の歴史のはじまりをみていく。 ヴント(1832-1920,ドイツ)の内観法 心理学の世界で最初に名前があがるのがヴント。ヴントに関…

教育史・教育心理

【解説057】江戸時代、主に武士向けの教育機関。昌平黌(しょうへいこう)は林羅山、弘道館は水戸藩、明倫館は長州藩、閑谷学校は岡山藩。

今回はこれ。 江戸時代は参勤交代制度により、武士は江戸(中央)と地方を行ったり来たりしなくてはいけなかったため、それぞれに学校ができることになる。 昌平黌(しょうへいこう,昌平坂学問所とも)-林羅山 江戸にあった学校で、…

教育史・教育心理

【解説056】日本教育史(古代〜中世)。綜芸種智院は空海、金沢文庫は北条実時、足利学校は上杉憲実。

日本教育史は時代を江戸時代より前で1記事、江戸時代で2記事、近代で1記事の合計4記事分で解説する。今回は江戸時代より前、古代〜中世の話。 この分野は「誰がなんという学校をつくったか」という知識を整理していけば対応できるこ…