教員採用試験の集団討論対策|「困った人」がいたらチャンス

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教採で行われる面接試験には大きく分けて3種類あります。

①集団討論、②集団面接、③個人面接

今回は①集団討論について扱います。

集団討論で登場する「困った人」

集団討論は関東3都県(神奈川・埼玉・東京)では、以下のように実施されています。

・神奈川県…模擬授業の後、協議という形で実施

・埼玉県…当日指定されるテーマに従って実施

・東京都…名称は「集団面接」となっていますが実質内容は集団討論

 

どの場合も、何らかのテーマが与えられ、それについて5人〜7人程度の受験者で話を進めていく、というものです。



集団討論が個人面接や集団面接と大きく異なるのは、

「面接官 対 受験生」

ではなく、

「受験生 対 受験生」

という構図であることです。

面接官は、集団討論の様子を観察することで、受験生が学校の会議や同僚とのコミュニケーションをこなすことができるか確認することができるのです。

面接官は教員であることがほとんどで、現場入りしてもうまくやっていけそうだな、という人に高得点をつけます。いわば同僚を選ぶわけですから、「現場にこの人いると困るわ〜」という人間は当然選びません。

ではどんな人が「困った人」なのでしょう?よくあるのは

・自分の話を長々とする

・テーマから脱線する

というようなパターンです。

自分の話を長々とするのは、周囲の発言の機会を奪っていてNGです。本人は気持ちいいかもしれませんが周囲の受験生(と面接官)は「早く終わってくれないかな」と思っています。



また、テーマから脱線するというのもよくあるパターンです。「…あれれ?こいつなんでこんな話になっているんだ?ズレてね?」と周りの受験生(と面接官)は思っています。

何か統計データがあるわけではないのですが、上のようなパターンの人というのは教採受験者を5〜7名集めると1名は混ざっているのではないか?という印象です。

自分は「困った人」なのか?

自分がもしかしたら集団討論で困った人になるかも、という心配がある人は是非、一度でいいですから集団討論の練習をしておきたいところです。大学生なら教採仲間や連絡がとれる学校の先生、現場で働いてらっしゃる方は管理職の先生にお願いしてみましょう。一度でも話しすぎかも?と指摘された場合は今後、意見を短く伝えることを意識して過ごすようにしたいですね。

「困った人」が集団討論の班にいたらチャンス

「困った人」が集団討論にいた場合は、救世主になるチャンスです。

自分の話をしすぎる人がいたら→(遮るのはさすがにNGなので話終わるのを待って)「今の意見もなるほどと思いました。私は〇〇と思いますが、他の方の意見も是非聞いてみたいんですが、どうでしょうか?」というように、自分の意見をサラッといって、他の方の発言を促すような発言をすると良いでしょう。困った人の一人劇場から解放してあげることで集団討論を活性化させ、他の受験生(と自分)を救うことができます。



また、常に議論のテーマを頭に入れておくことを忘れずに。思いつくままにグチャグチャ話をして脱線する人がいて、テーマとかなりずれてきたぞ!と思った場合は「…えっと今回は〇〇するにはどうすればよいかというテーマでしたよね?(全員に確認) …そのテーマで考えると…」というようにテーマを再度示して、流れを修正しましょう。一旦グチャグチャになった状態を元に戻すのです。

そのように「困った人」へのフォローを行うことであなたは集団討論の雰囲気作りに貢献できる人=職場に入っても同僚とうまくやっていける人という印象を与えることができます。是非頭に入れておいてください。

最後に

他にもいろいろな困った人パターンがあるかと思いますが、集団討論では自分の意見を伝えるだけでなく、周りの人たちが話しやすい環境を整えるのも重要な要素であるという認識を持ちましょう。これは面接の技術うんぬんではなくて、現場で仕事をする上でも大事な視点だと思います。

今回はこの辺で。

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