キャリア教育関連は、あまり資料が更新されておらず、次の2011年のものが最新です。
上資料の第1章のはじめのページ(P16)にキャリア教育と職業教育の定義や基本的方向性がまとまっています。忙しい方はこの部分を読んでおくだけでもよいでしょう。以下、抜粋します。キャリア教育・職業教育ともに定義部分は穴埋め問題で出題されても大丈夫なようにしておきたいですね。
「キャリア教育」とは、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」である。キャリア教育は、特定の活動や指導方法に限定されるものではなく、様々な教育活動を通じて実践されるものであり、一人一人の発達や社会人・職業人としての自立を促す視点から、学校教育を構成していくための理念と方向性を示すものである。
わざわざ「特定の活動や指導方法に限定されることなく〜」と書いているのは、「職業体験1日行ったからキャリア教育は完了!」というような認識を払拭し、学校教育を通じて継続的に行う必要があることを示すためです。
「職業教育」とは、「一定又は特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力や態度を育てる教育」である。専門的な知識・技能の育成は、学校教育のみで完成するものではなく、生涯学習の観点を踏まえた教育の在り方を考える必要がある。また、社会が大きく変化する時代においては、特定の専門的な知識・技能の育成とともに、多様な職業に対応し得る、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力や態度の育成も重要であり、このような能力や態度は、具体の職業に関する教育を通じて育成していくことが極めて有効である。
[/aside]職業教育に関しては、学校で完結するのではなく、生涯教育として捉える考える必要が示されています。
(演習)
今回は 1題だけ。
(演習1)
「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31日 中央教育審議会)に基づきキャリア教育と職業教育について述べたものとして適当ではないものを、次の①〜④のうちから一つ選びなさい。(2013年実施35)
①「キャリア教育」とは、一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育である。
②「キャリア教育」は、特定の活動や指導方法に限定されるものではなく、様々な教育活動を通して実践されるものである。
③「職業教育」とは、一定又は特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力や態度を育てる教育である。
④「職業教育」は、全てを学校内で完結する内容として教育課程を編成するものである。
(解)④
今回はここまでです。