[02/08] 2 早期からの一貫した教育支援

2 早期からの一貫した教育支援

(1)早期からの教育相談・支援の重要性 略

(2)一貫した教育支援の重要性

障害のある子供が,地域社会の一員として,生涯にわたって様々な人々と関わり,主体的に社会参加しながら心豊かに生きていくことができるようにするためには,教育,医療,福祉,保健,労働等の各分野が一体となって,社会全体として,その子供の自立を生涯にわたって教育支援していく体制を整備することが必要である。

このため,早期から始まっている教育相談・支援を就学期に円滑に引き継ぎ,障害のある子供一人一人の精神的及び身体的な能力等をその可能な最大限度まで発達させ,学校卒業後の地域社会に主体的に参加できるよう移行支援を充実させるなど,一貫した教育支援が強く求められる。

障害のある子供一人一人の教育的ニーズを把握・整理し,適切な指導及び必要な支援を図る特別支援教育の理念を実現させていくためには,早期からの教育相談・支援,就学相談・支援,就学後の継続的な教育支援の全体を「一貫した教育支援」と捉え直し,個別の教育支援計画の作成・活用等の推進を通じて,子供一人一人の教育的ニーズに応じた教育支援の充実を図ることが,今後の特別支援教育の更なる推進に向けた基本的な考え方として重要である。

個別の教育支援計画の作成・活用等により,障害のある子供一人一人について,①教育的ニーズの整理,②支援の目標や教育上の合理的配慮を含む必要な支援の内容の検討,③関係者間の情報共有の促進と共通認識の醸成,④家庭や医療,福祉,保健,労働等の関係機関との連携強化,⑤教育的ニーズと必要な支援の内容の定期的な見直し等による継続的な支援,などの効果が期待でき,その取組を強力に推進していくことは,特別支援教育の理念の実現につながるものである。

これにより,就学支援中心の「点」としての教育支援だけではなく,早期からの教育相談・支援,就学相談・支援,学校や学びの場の変更を含む就学後の継続的な教育支援に至る一連の「線」としての教育支援へ,そして,家庭や関係機関と連携した「面」としての教育支援を目指すべきである。

(3)移行期の教育支援に求められること 略

(4)就学後のフォローアップと柔軟な対応 略

(5)進学や就職,就労等に向けた取組 略

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