完全習得学習の提唱者を覚えているでしょうか?
…ブルームですね。
【易しめ解説25】ブルーナー発見学習、オーズベル有意味受容学習、ブルーム完全習得学習 – きょうさい対策ブログ
完全習得学習を行う上で、次の3つの評価を効果的に使うことが大切であるとされています。実施する順に
①診断的評価→②形成的評価→③総括的評価
となります。
①診断的評価は指導の前に、生徒がどれぐらい理解しているのかをあらかじめ把握するために行うものです。どのぐらいまではできているのか、現状を確認するための評価となります。
②形成的評価は指導の途中、小テスト等の形で行われるような評価です。生徒の定着度合いが良くない場合に指導の方法を修正する目的があり、ブルームの完全習得学習の中でも特に重要視している評価です。
③総括的評価はその名の通り、一連の学習が終わったタイミングで実施される評価です。定期テストなどをイメージすればよいでしょう。
ブルームの3教育評価はいろいろな自治体で出題されています。しっかり得点できるようにしましょう。
(演習)
ブルームの3教育評価については次の問題が解ければ十分でしょう。
(演習1)
次のア〜ウの記述は、ブルームによって大別された教育評価活動の3つの機能を説明したものである。それぞれの評価の名前として正しいものを選択肢から選べ。(2016年実施43)
ア 授業の開始時に生徒を適切に位置づけることと、授業の展開にあたって、生徒の学習上の難点の原因を発見することなどを目的として用いられる評価
イ カリキュラム作成、教授、学習の3つの過程の、あらゆる改善のために用いられる組織的な評価
ウ 1つの学期やコースのプログラムの終わりに、成績づけや認定、進歩の評価、カリキュラムや教育計画の有効性の検討などを目的として用いられる評価
【選択肢】絶対評価、診断的評価、ポートフォリオ評価、個人内評価、形成的評価、総括的評価、相対評価
(解)[ア]診断的評価 [イ]形成的評価 [ウ]総括的評価
今回はここまでです。