【解説075】カウンセリング用語。 来談者(クライエント)中心カウンセリング…ロジャーズ提唱、共感的理解…クライエントの感情を自分自身のものであるように感じること、ラポール…カウンセラーとクライエントの信頼関係

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今回はカウンセリング用語。

ウィリアムソンによる指示的カウンセリング

カウンセラー主導によるカウンセリングが指示的カウンセリング。クライエント(相談者)が悩むのは適切な情報が不足しているためで、正しい情報を与えれば解決に向かうと考えから行われるものである。学校での進路相談はこの傾向が強いかもしれない。

ロジャーズによる来談者(クライエント)中心カウンセリング

ウィリアムソンの指示的カウンセリングに対して、クライエント自らが問題を解決することを重要視した方法が来談者中心カウンセリングである。ロジャーズが提唱。一般にカウンセリングという場合はこちらの方をさすことが多い。

自分はこのような人間である、という「自己概念」を、実際の「経験」のズレが大きいときは歪曲が生まれ、不適応の人格とされる。自己概念を変えていくことでこのズレを少なくしていこうというのが来談者中心カウンセリングの目的となる。



共感的理解

クライエントの感情をあたかも自分自身のことであるかのように感じ取ること。「だからよくないのです。〜〜する方がよいですよ」とか「もっと頑張りなさい」などは指示や激励になり、共感的理解ではない。

ラポール

カウンセラーとクライエントの間の信頼関係のこと。カウンセリングを十分意味のあるものにするためにはラポールを作ることが欠かせない。

では演習。

(演習)

次の文の(   )内に入る語句を選択肢から選べ。

【選択肢】指示的カウンセリング、来談者中心カウンセリング、共感的理解、ラポール、カタルシス

(1) ロジャーズは、経験している世界と自己概念の不一致が不適応であると考え、その再統合が心理療法の過程であるとして、(           )を主張した。

(2) 心理療法やカウンセリングにより心の中に抑圧されていた感情や不満を発散することで精神の安定をもたらされることを(       )という。

(3) (     )とは、カウンセリングの場面におけるカウンセラーとクライエントの間の友好的関係又は雰囲気のことである。

(解)

(1) →来談者中心カウンセリング (2) →カタルシス (3) →ラポール

(2)のカタルシスは浄化作用とも言われる。

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