自治体の公式ページ
富山県教育委員会
論作文のテーマ
論作文のテーマ(クリックして開く)
論作文のテーマ
| テーマ |
| 2024年実施分(2025年度) | 【小学校教諭】 A教諭は4月から小学校で4年3組の担任をし,2か月が経過した.クラスの男子児童Bは,母子家庭で一人っ子である.学校での様子を見ていると,児童Bは,学級の様々な友達と広くコミュニケーションをとるのはあまり得意ではない.休み時間は,特定の男子児童4,5名とゲームの話をしている姿は見られる.授業では,児童Bと他の児童があくびをしたり,うとうとしたりする姿が日に日に多くなっていると感じている. 6月のある日の朝,出勤して職員室に入ると,4年2組の担任から児童Bが児童玄関の前で4年3組の男子児童Cを後ろから押し倒し,トラブルになったことを聞いた.4年2組の担任は,2人の様子を見て,すぐにその場で引き離し,始業直前であったため,2人に短時間で事情を聴いてその場の対応を終えたということだった.児童Bは,「児童Cとは,よくオンラインゲームをやっている.昨日は,自宅に帰って宿題をした後,6時間ほど児童Cとオンラインゲームをしている最中,チャットで悪口を言われたから,仕返しをした」と話していたそうだ. あなたがA教諭だと,このような状況にどう対応するか.トラブルへの対応や児童Bと児童Cへの対応,今後の学校運営等について800字以内で述べよ.
【中学校・高等学校】 Aは中学1年生の男子生徒である. 中学校に入学して以来,周囲には「学校が楽しい」と話し,学習や部活動など学校生活に対して意欲的に取り組んでいた. しかし,夏休みが明けてからAは学校を休みがちになった.9月下旬のある日,Aの保護者から担任に「子どもが『もう学校には行かない』と言っている」という内容の電話があった.学年主任と担任が家庭訪問をしたが,Aは部屋にこもっていて部屋から出てこなかった.保護者との面談を行ったところ,Aは朝になると身体の具合が悪いと言い,登校を促すと反抗したり暴れたりして登校を渋るようになったとのことであった. 数日後の家庭訪問の際,Aと話をすることができた.Aは,原因は「わからない」と答えていたが,登校しても教室に入ることができず,学習に対してあきらめの気持ちを抱いていると打ち明けた. あなたがAの担任ならば,どのように対応するか.不登校対策における課題早期発見対応の取組,今後のAへの支援を800字以内で述べよ. 【特別支援学校教諭】あなたは特別支援学校の児童生徒に対して,事故や災害等から身を守り,安全な生活を送ろうとする能力や態度を養うことをねらいとした指導を行うことになった. 対象とする障害種別と指導する児童生徒の学部を想定し,記入せよ. 本文には,まず,指導する児童生徒について学習上及び生活上の実態を様々な観点から3つ程度想定し,記せ.次に,指導する教科(各教科等を合わせた指導も含む)を明確にして,その指導目標と指導内容をあげ,指導する際の配慮事項を交えて,800字以内で述べよ.
※これらの他,養護教諭や栄養教諭向けのテーマもあり. |
面接で聞かれやすい事項
※本ページに記載の面接に関する事項は、受験生の方々からの情報に基づくもので、自治体側が公式に示しているものではありません。
面接で聞かれやすい事項
◯ 志望理由、なぜ教員を志望するのか
◯ 理想の教師像
◯ 自己PR、自身の強み・弱み
◯ 模擬授業について(内容、工夫点、意図、今後の展開など)
◯ 子どもに身に付けさせたい力
◯ いじめへの対応
◯ 不登校・登校しぶりの生徒への対応
◯ 保護者からの相談への対応
◯ 特別支援教育への理解、特別支援学校勤務の可否、関連経験について
◯ ICTの教育現場での活用について
◯ 生徒のスマホ依存やメディア利用に関する指導
◯ 困難な経験(生徒会、部活動、アルバイト、講師など)とその乗り越え方、教員への生かし方
◯ 生徒と信頼関係を築く方法
◯ 苦手な生徒(特定の教科、書く・考えることなど)への指導法
◯ クラス運営(多様な生徒への対応、一人ひとりの把握など)
◯ 個別最適な学びと協働的な学びの実践
◯ 主体的・対話的な深い学びについて(集団討論テーマ)
◯ 小学生のスマートフォン携帯の是非(集団討論テーマ)
◯ 部活動のあり方について(集団討論テーマ)
◯ 宿題の意義と子どもの成長について(集団討論テーマ)
◯ eスポーツの部活動導入の是非(集団討論テーマ)
◯ 校則見直しにおける生徒主体の度合いについて(集団討論テーマ)
◯ 通知表等廃止の賛否と学習評価のあり方について(集団討論テーマ)
ポイント
富山県の教員採用試験の面接は、集団面接と個人面接が実施されます。集団面接は主に1次試験で行われ、教育課題や社会情勢に関するテーマで討論を行います。ここでは、単なる意見主張だけでなく、論理性や社会性、話し合いへの貢献度が重視されます。個人面接は主に2次試験で実施され、志望理由、教員像、自己PRといった基本的な内容に加え、いじめ、不登校、特別支援といった具体的な生徒指導上の対応能力が深く問われます。全体として、教職への熱意、人間性、論理的思考力、コミュニケーション能力、そして教育現場で求められる実践的な対応力が総合的に評価されていると言えます。
過去問(協同出版)
最新の面接講座(きょうさい対策ブログ制作)