[29/50]ブルームの教育評価、実施の時期により分類。診断的評価、形成的評価、総括的評価

ブルームは、時間を十分使えば、学習者は誰もが学習課題を習得できると考え、完全習得学習を提唱した。理論の土台となったのは、次の評価を3分類する理論である。

  1. 診断的評価
    診断的評価は指導が始まる前に行う評価で、生徒がどれぐらい理解しているのか、すなわちレディネスがどの程度あるのかを確認するための評価。適切な指導につなげるためにも指導前の生徒の実態を診断的評価で把握することが望ましい。
  2. 形成的評価
    指導が始まってから実施する評価で、現在の指導計画のままでよいのかを確かめる目的で行う。教える側は形成的評価をこまめに行い、現在の指導方法で良いのか確認するようにしたい。
  3. 総括的評価
    学期末試験のように、一連の学習が終わったタイミングで実施される評価で、総まとめの評価である。

では演習。

演習問題

次の文の(   )に入る適切な語句を答えよ。

(  ①   )は、指導前に、学習者の能力や学習特性、既習事項などをあらかじめ把握し、指導計画の作成等の参考にするための評価である。
(  ②   )とは、指導の過程で、その成果を中間的に把握し、指導計画を改善して各学習者に応じた学習課題を割り当てるなど、新たな学習の課題を明確にするための評価である。
(  ③   )とは、単位の認定や課程の修了、卒業の認定など、学習活動の最後にその成果を測定し、学習者が一定の知識や技能を身に付けていることを認定するための評価である。

解説

前の記事へ
[28/50]学習指導要領の変遷は流れで覚える
次の記事へ
[30/50]教育評価に関した用語。一面からの評価を全体に広げるハロー効果、期待して接することで現実に期待どうりの成果がでるピグマリオン効果、思い込ませることで効果を出すプラセボ効果
本シリーズの記事一覧へ
[教職教養]基礎50
トップページへ
きょうさい対策ブログ
(お知らせ)2025年実施教採向け 動画講座は12月初旬にリリース予定です。