5近世社会の成立と展開(江戸時代1603年〜1868年)

◯成立
1603年徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸幕府を開く

◯統制策

対象法令・制度内容
大名武家諸法度ぶけしょはっと城の無断改築の禁止など、大名の行動を厳しく制限
参勤交代(3代 徳川家光から)大名に江戸と領国を1年おきに往復させる。
朝廷・公家禁中並公家諸法度きんちゅうならびにくげしょはっと朝廷の運営を幕府の統制下に置く
農民五人組犯罪防止や年貢納入で連帯責任を負わせる
重い年貢収穫した米のうち、多くを税として納めさせる

◯支配体制(幕藩体制)

◯鎖国

段階的に貿易・キリスト教の制限が進んでいたが、島原しまばら天草あまくさ一揆 (1637年)が決定打となる。1640年前後に体制確立。

①布教と一体だったカトリック国(スペイン・ポルトガル)を排除
②貿易を中国と、プロテスタント国であるオランダに限定
③日本人の海外渡航と帰国を禁止

◯4つの窓口

窓口(場所)管理した藩・組織相手国・地域主な内容
長崎口(出島など)幕府(直轄)オランダ、中国(清)貿易、幕府の重要な財源
オランダから海外情報(オランダ風説書)を入手
薩摩口(鹿児島)薩摩藩琉球王国(現在の沖縄)琉球を通じた間接的な中国貿易
琉球からの使節団を受け入れ
対馬口(長崎県)対馬藩朝鮮朝鮮通信使を通じた国交と貿易
釜山ふさんに日本の公館「倭館わかん」を設置
松前まつまえ口(北海道)松前藩まつまえはんアイヌアイヌの人々との交易

◯江戸時代の改革

時期改革/政治主導者主な政策
18C初頭正徳しょうとく新井白石あらいはくせき (儒学者) ・長崎貿易の制限(金銀の海外流出防止)
・良質な貨幣への改鋳(正徳金銀の発行)
18C前半享保の改革徳川吉宗(8代将軍)公事方御定書くじかたおさだめがき (裁判の基準法)の制定
目安箱の設置(庶民の意見聴取)
・上げ米の制、定免法、新田開発による財政再建
18C後半田沼の政治田沼意次たぬまおきつぐ(老中)株仲間を公認し、商業の活性化と税収増を図る
・蝦夷地の調査
18C末寛政の改革松平定信まつだいらさだのぶ(老中)棄捐令きえんれい (旗本・御家人の借金帳消し)
囲い米 (飢饉への備え。大名に備蓄の義務化。)
・寛政異学の禁(朱子学以外の学問を禁止)
19C前半天保の改革水野忠邦みずのただくに(老中) ・株仲間の解散を命じ、物価の引き下げを図る
人返しの法(農村復興のため江戸からの帰郷を奨励)

◯元禄文化と化政文化

文化・時期中心地・担い手特徴主な人物・作品
元禄文化
(17C末-18C初め)
京都・大坂(上方)
裕福な町人
豪華で活気がある 【浮世草子】井原西鶴
【人形浄瑠璃】近松門左衛門ちかまつもんざえもん
【俳諧】松尾芭蕉『おくのほそ道』
【浮世絵の祖】菱川師宣ひしかわもろのぶ
【装飾画】尾形光琳おがたこうりん(琳派りんぱ)
化政文化
(18C末~19 C前半)
江戸
庶民
皮肉・こっけい【浮世絵(美人画)】喜多川歌麿きたがわうたまろ
【浮世絵(風景画)】
  葛飾北斎かつしかほくさい冨嶽ふがく三十六景』、歌川広重うたがわひろしげ『東海道五十三次』    
【滑稽本】十返舎一九じっぺんしゃいっく『東海道中膝栗毛ひざくりげ

◯新しい学問と教育

分野人物(例)/制度左の内容
国学本居宣長『古事記』を研究し、日本の古典精神を追求
蘭学杉田玄白・前野良沢オランダの医学書を翻訳し『解体新書』を出版
地図作成伊能忠敬いのうただたか全国を測量し、高精度の地図『大日本沿海輿地全図だいにほんえんかいよちぜんず』を作成
庶民教育寺子屋町や村に普及し、「読み・書き・そろばん」を教え、識字率が向上
武士教育藩校各藩に設立され、幕府が奨励した朱子学しゅしがくなどを教えた

◯幕末の動乱

年代出来事内容
1825年異国船打払令いこくせんうちはらいれい接近する外国船を撃退するよう命じる強硬策
1853年ペリー来航アメリカのペリーが黒船を率いて浦賀に来航し、開国を要求
1854年日米和親わしん条約下田・函館の2港を開港し、国交を開始
1858年日米修好通商しゅうこうつうしょう条約大老井伊直弼いいなおすけが朝廷の許可なく締結(領事裁判権を認め、関税自主権がない不平等条約)
1858年安政の大獄あんせいのたいごく井伊直弼いいなおすけが、条約締結や将軍後継問題の反対派を弾圧
1860年桜田門外の変さくらだもんがいのへん井伊直弼いいなおすけが水戸藩の元武士らに暗殺される
1866年薩長同盟さっちょうどうめい坂本龍馬の仲立ちで、対立していた薩摩藩と長州藩が倒幕のために同盟
1867年大政奉還たいせいほうかん15代将軍 徳川慶喜とくがわよしのぶが政権を朝廷に返還し、江戸幕府が滅亡
参考

(演習問題ー準備中)

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