文学史の主要作品

◯大きな流れ

時代文化の特徴三大和歌集三大随筆
奈良時代力強い律令国家万葉集 (ますらお ぶり(男性的))
平安時代優美な王朝文化古今和歌集 (これ以降、たおやめ ぶり(女性的)の歌風が広がる)枕草子 (をかし)
鎌倉時代質実な武家文化◯新古今和歌集 (幽玄)[前期]◯方丈記
[後期]◯徒然草
室町時代能・狂言など多様化
江戸時代活気ある町人文化
明治以降西洋化・近代文学

◯平安時代

時代区分作品名作者特徴・キーワード書き出し
9C-?竹取物語(作者不詳)日本最古の物語「今は昔、竹取の翁といふものありけり。」
10C古今和歌集紀貫之・紀友則ほか最初の勅撰和歌集。技巧的・理知的な歌風「やまと歌は、人の心を種として…」(仮名序)
土佐とさ日記紀貫之男性が女性に仮託して仮名で書いた最初の日記文学「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。」
蜻蛉かげろう日記藤原道綱母女性による仮名日記、夫との結婚生活を赤裸々に描く「かくありし時過ぎて、世の中にいとものはかなく…」
11C
初頭
枕草子清少納言「をかし」が特徴の随筆「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは…」
源氏物語紫式部「もののあはれ」が主題の物語「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに…」
11C
中期
更級日記菅原孝標女『源氏物語』に憧れる少女時代からの人生を綴った日記「あづま路の道のはてよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、…」
12C
山家集西行西行個人の和歌を集めた私家集

◯鎌倉時代

時代区分作品名作者特徴・キーワード書き出し
13C新古今和歌集藤原定家・後鳥羽上皇ほか勅撰和歌集。幽玄・妖艶な歌風、本歌取りなどの技巧が特徴
平家物語(作者不詳)
琵琶法師によって語られた
平家一門の栄枯盛衰を扱う軍記物語「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」
方丈記鴨長明無常観を基調とし、世の無常と自身の草庵での生活を記す。随筆「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」
小倉百人一首藤原定家(撰者)天智天皇から順徳院までの100人の歌を集めたもの
14C
前期
徒然草兼好法師
(吉田兼好)
幅広い人生観や自然観を断片的に記した随筆「つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて…」

◯室町時代・江戸時代

時代区分作品名作者特徴・キーワード書き出し
15C
初頭
風姿花伝世阿弥幽玄を理想とする能の理論書「この道に至らんと思ふ初心の人、まず、その器量をしるべし。」
17C
後期
(元禄文化期)
野ざらし紀行松尾芭蕉芭蕉最初の俳諧紀行文「千里に旅立ちて、路糧をつゝまず、三更月下無何に入。」
世間胸算用井原西鶴大晦日の町人の悲喜劇を描いた浮世草子「いつとなく、年の市も立ちて、人の心のせはしきは、…」
奥の細道松尾芭蕉東北・北陸への旅を記す俳諧紀行文「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。」

◯明治時代(小説)

時代区分作品名作者特徴・キーワード書き出し
明治
時代
浮雲二葉亭四迷言文一致体で書かれた近代写実小説の先駆け千早ちはや神無月かみなづきももはや跡二日ふつか余波なごりとなッた二十八日の午後三時頃に…」
たけくらべ樋口一葉吉原の遊郭近くで生きる少年少女の姿「廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝に灯火ともしびうつる三階の騷ぎも…」
舞姫森鴎外ドイツ留学での悲恋。ロマン主義的な作品「石炭をばや積み果てつ。中等室のつくゑのほとりはいと静にて、…」
草枕夏目漱石非人情、俳句的小説山路やまみちを登りながら、こう考えた。に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。」
破戒島崎藤村被差別部落出身の教師の苦悩。自然主義文学の代表作「蓮華寺では下宿を兼ねた。瀬川丑松うしまつが急に転宿やどがへを思ひ立つて、借りることにした部屋といふのは、…」

◯大正・昭和時代

時代区分作品名作者特徴・キーワード・書き出し
大正

昭和
時代
羅生門芥川龍之介古典(今昔物語集)を題材、人間のエゴイズムを描く「ある日の暮方の事である。一人の下人げにんが、羅生門らしょうもんの下で雨やみを待っていた。」
高瀬舟森鴎外安楽死をめぐる問い高瀬舟たかせぶねは京都の高瀬川を上下する小舟である。」
地獄変芥川龍之介芸術至上主義と人間の業を描く「堀川の大殿様おほとのさまのやうな方は、これまではもとより、後の世には恐らく二人とはいらつしやいますまい。」
トロッコ芥川龍之介少年期の体験をもとにした短編小説「小田原熱海あたみ間に、軽便鉄道敷設の工事が始まったのは、良平の八つの年だった。」
伊豆の踊子川端康成伊豆を旅する学生と踊子の淡い恋を描く「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。」
雪国川端康成美しくも虚しい大人の恋愛を描く「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」

(演習問題ー準備中)

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