第5章 総合的な学習の時間
第1 目標
探究的な見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)探究的な学習の過程において,課題の解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究的な学習のよさを理解するようにする。
(2)実社会や実生活の中から問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め,整理・分析して,まとめ・表現することができるようにする。
(3)探究的な学習に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,積極的に社会に参画しようとする態度を養う。
第2 各学校において定める目標及び内容
1 目標
各学校においては,第1の目標を踏まえ,各学校の総合的な学習の時間の目標を定める。
2 内容
各学校においては,第1の目標を踏まえ,各学校の総合的な学習の時間の内容を定める。
3 各学校において定める目標及び内容の取扱い
各学校において定める目標及び内容の設定に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1)各学校において定める目標については,各学校における教育目標を踏まえ,総合的な学習の時間を通して育成を目指す資質・能力を示すこと。
(2)略
(3)各学校において定める目標及び内容については,日常生活や社会との関わりを重視すること。
(4)各学校において定める内容については,目標を実現するにふさわしい探究課題,探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力を示すこと。
(5)目標を実現するにふさわしい探究課題については,学校の実態に応じて,例えば,国際理解,情報,環境,福祉・健康などの現代的な諸課題に対応する横断的・総合的な課題,地域の人々の暮らし,伝統と文化など地域や学校の特色に応じた課題,児童の興味・関心に基づく課題などを踏まえて設定すること。
(6)探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力については,次の事項に配慮すること。
ア 知識及び技能については,他教科等及び総合的な学習の時間で習得する知識及び技能が相互に関連付けられ,社会の中で生きて働くものとして形成されるようにすること。
イ 思考力,判断力,表現力等については,課題の設定,情報の収集,整理・分析,まとめ・表現などの探究的な学習の過程において発揮され,未知の状況において活用できるものとして身に付けられるようにすること。
ウ 学びに向かう力,人間性等については,自分自身に関すること及び他者や社会との関わりに関することの両方の視点を踏まえること。
(7)略
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1)年間や,単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,児童の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,児童や学校,地域の実態等に応じて,児童が探究的な見方・考え方を働かせ,教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習を行うなど創意工夫を生かした教育活動の充実を図ること。
(2)-(7)略
2 第2の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
(1)略
(2)探究的な学習の過程においては,他者と協働して課題を解決しようとする学習活動や,言語により分析し,まとめたり表現したりするなどの学習活動が行われるようにすること。その際,例えば,比較する,分類する,関連付けるなどの考えるための技法が活用されるようにすること。
(3)探究的な学習の過程においては,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切かつ効果的に活用して,情報を収集・整理・発信するなどの学習活動が行われるよう工夫すること。その際,コンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得し,情報や情報手段を主体的に選択し活用できるよう配慮すること。
(4)自然体験やボランティア活動などの社会体験,ものづくり,生産活動などの体験活動,観察・実験,見学や調査,発表や討論などの学習活動を積極的に取り入れること。
(5)-(9)略
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