区間推定と仮説検定

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○標本調査
(1)対象全体をもれなく調べる調査を全数調査,対象の一部を抜き出して調べ,そこから全体を推測しようとする調査を標本調査という.
(2)標本調査において,調べようとする調査の対象全体を母集団といい,その要素の個数を母集団の大きさという.
(3)標本調査において,母集団から抜き出された要素の全体を標本といい,標本に含まれる要素の個数を標本の大きさという.
(4)標本を抜き出すことを抽出という.母集団の各要素が同じ確率で抽出されるような抽出法を無作為抽出といい,母集団から無作為に抽出された標本を無作為標本という.

○母平均,母標準偏差
(1)母集団の特性を表す一定の数値を母数という.
(2)とくに,母集団の平均\( \displaystyle m \),分散\( \displaystyle \sigma^2 \),標準偏差\( \displaystyle \sigma \)をそれぞれ母平均,母分散,母標準偏差という.
(3)母集団から\( \displaystyle 1 \)個の要素を無作為に抽出するときの変量を\( \displaystyle X \)とすれば,\( \displaystyle X \)は確率変数であり,
\( \displaystyle \ \ \ \ \ E(X)=m, V(X)=\sigma^2 \)

○標本平均
平均\( \displaystyle m \),分散\( \displaystyle \sigma^2 \)の母集団から大きさ\( \displaystyle n \)の標本を無作為抽出し,この変量を\( \displaystyle X_k \ (k=1,2,\cdots,n) \)とする.
(1)確率変数 \( \displaystyle \overline{X} = \frac{X_1 + X_2 + \cdots + X_n}{n} \) を標本平均という.
(2)\( \displaystyle \ \ \ \ \ E(\overline{X}) = m, V(\overline{X}) = \frac{\sigma^2}{n} \)
(3)\( \displaystyle n \)が十分大きいとき,標本平均 \( \displaystyle \overline{X} \)は近似的に正規分布\( \displaystyle N\left( m, \frac{\sigma^2}{n} \right) \)に従う.

(4) 元の母集団が正規分布\( \displaystyle N(m,\sigma^2) \)のとき,標本平均 \( \displaystyle \overline{X} \)は正規分布\( \displaystyle N\left( m,\frac{\sigma^2}{n} \right) \)に従う(\( \displaystyle n \)が小さくてもよい.正規分布の再生性).

◯統計的な推測手法

考え方
点推定 標本から平均や比率を計算し,その1つの数値をそのまま母数の予測値とする
区間推定 標本から得た平均や比率に,ばらつきから算出した「幅」を足し引きして範囲を計算する
仮説検定 仮説の基準値から「めったに起きない境界」を計算し、標本データがその境界を越えるか確かめる

※点推定は,中学校第3学年で,区間推定・仮説検定は高等学校の数学Bで扱われる内容.

(例) ある池にいる魚の数を推定するために,池のいろいろな場所で魚を\( \displaystyle 200 \)匹捕獲し,そのすべてに印をつけて池に放した.\( \displaystyle 10 \)日後,同様の方法で魚を\( \displaystyle 180 \)匹捕獲したところ,印のついた魚が\( \displaystyle 25 \)匹ふくまれていた.この池にいる魚のおよその数を点推定する.

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