体の発育・発達、けがの予防と応急手当て

(1)体の発育・発達

◯スキャモンの発育曲線
人の器官や組織の発育パターンを4つの型に分類したもの(20歳時点を100%とする)。

特徴該当する器官・組織
一般型乳幼児期と思春期に急激に発育(S字カーブ)身長、体重、筋肉、骨格
神経型幼児期(4~6歳)に成人の約80~90%に達する脳、脊髄、視覚器
リンパ型12歳頃にピーク(成人の約200%)を迎え、その後低下扁桃、リンパ節(免疫機能)
生殖型思春期(12歳頃)から急激に発達生殖器

◯発育・発達の時期
発育急進 期:生涯で身長・体重が急激に伸びる時期
第1次→乳幼児期、第2次→思春期

◯思春期…小学校高学年~高校生頃
・脳の 下垂体 から性腺刺激ホルモンが分泌される。
・心身が子どもから大人へ大きく変化
・第二次性徴の発現→生殖機能が成熟

◯呼吸・循環器系の発達

発達が進むと
呼吸器(口・のど・気管・肺など)・肺活量が増大
・呼吸数が 減少
循環器(心臓・動脈・静脈・毛細血管など)・拍出量が増大
・脈拍数が 減少
呼吸器官や循環器官が肺活量・心拍出量が増加し、安静時の呼吸数は減少する

◯栄養素の働き

栄養素主な働き
カルシウム・骨や歯の主要な構成成分
・血液凝固の促進
・筋肉の収縮に関与
たんぱく質・皮膚、毛髪、筋肉などの主要な構成成分
ビタミンA・粘膜を健康に保つ
ビタミンC・鉄の吸収を促進する
ビタミンE・脂質の酸化を防ぐ

(2)けがの予防と応急手当て

◯けが・事故の発生←人的要因+環境要因

要因種別内容具体例
人的要因個人の行動や心身の状態急な飛び出し、不注意、あせり、疲れ
環境要因周囲の物理的な状況見通しの悪い道路、滑りやすい床

◯応急手当の基本(RICE処置)
目的:打撲、捻挫、肉離れなどの際、内出血・腫れ・痛みを抑える。

項目処置内容
Rest 安静 :患部を動かさず、安静にする。
Ice 冷却 :氷のうなどで患部を冷やす。
Compression 圧迫 :弾性包帯などで患部を軽く圧迫・固定する。
Elevation 挙上 :患部を心臓より高い位置に上げる。

◯心肺蘇生法(CPR)とAED

胸骨圧迫のポイント

項目内容
テンポ1分間に100~120回
深さ胸が約5cm沈む強さ(成人)
継続性中断は最小限に

AED使用のポイント
電気ショック後→即、胸骨圧迫を再開
人工呼吸→訓練を受けていれば実施(省略可)

◯その他のけがの手当

けがの種類正しい手当誤った手当・注意点
鼻血上体を起こしやや前かがみで小鼻をつまむ。上を向く(血液が喉に流れる)、首の後ろを叩く。
切り傷きれいな水で洗浄後、清潔なガーゼで直接圧迫止血する。傷口より心臓側を縛る(組織壊死の危険)。
突き指RICE処置を行う。無理に指を引っ張る(骨折・脱臼悪化の恐れ)。
熱傷(やけど)すぐに流水で冷やす(衣服の上からでもOK)。水ぶくれをつぶす(感染の危険)。

◯交通安全
空走 距離→危険を認知してからブレーキを踏むまでに進む距離
制動 距離→ブレーキが効き始めてから完全に停止するまでに進む距離

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