教職教養 ランダム演習22

第22回目のランダム演習です。一覧ページはこちら

教職教養の各分野から、難問や奇問を排除した標準的な問題を10問扱います。力試しにどうぞ。解答はボタンをクリックすると見ることができます。

第1問 

ドイツの心理学者(     )は、無意味綴りを用いた記憶の実験的研究を行い、忘却曲線など人間の記憶についての基本的知見を多数発見した。

【選択肢】エビングハウス ロジャーズ

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エビングハウス 

「忘却曲線」からエビングハウスを選べるようにしたい。ロジャーズは来談者中心カウンセリング(積極的に解答を与えるのではなく来談者(クライエント)自らが問題を解決することを重視する)の提唱者である。

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第2問 

ペスタロッチはフランス革命後、社会の混乱によって生じた貧民や孤児を救済するために教育に生涯を捧げたスイスの教育実践家である。彼の教育実践と思想はフレーベルやヘルバルトに直接影響を与えただけではなく、その後の教育思想や教育実践に多くの影響を及ぼした。彼の著書には『隠者の夕暮』『(      )』などがある。

【選択肢】教育の過程 ゲルトルート児童教育法 人間の教育

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ゲルトルート児童教育法

ペスタロッチは貧民教育に力を入れた人物として有名で、上の2著書以外にも『リーンハルトとゲルトルート』や『シュタンツ便り』も知っておきたい。『教育の過程』は発見学習、ウッズホール会議議長として有名なブルーナーの著作であり、『人間の教育』は世界初の幼稚園設立で有名なフレーベル の著書。

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第3問 

(1) イタリアの医師(     )は、「集中現象」「正常化」「敏感期」といった子どもについての心理的発見をした。ローマに「子どもの家」を開いた。
(2) ( )は近代教育の父と称され、学校制度、教科書、教授法の改革などに意を注いだ。著書には『大教授学』や、絵入り教科書『世界図絵』などがある。

【選択肢】モンテッソーリ フレーベル コメニウス

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(順に)モンテッソーリ、コメニウス 

(1)はローマに「子どもの家」というキーワードからモンテッソーリを選びたい。また、コメニウスの『大教授学』『世界図会』も基礎事項。フレーベル は第2問でも登場した世界初の幼稚園設立した人物。

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第4問 

江戸後期の蘭学医緒方洪庵は、1838年に大坂で医院を開業し、あわせて蘭学の(    )を開き、教育や学級組織を工夫して多くの有能な門人、福沢諭吉、大村益次郎、大鳥圭介など幕末維新の人材を輩出した。

【選択肢】適塾 閑谷学校 咸宜園 古義堂

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適塾

日本教育史は設立した人物(等)とその学校名を紐づけておこう。この問題の選択肢はどれも標準事項である。

緒方洪庵-適塾←福沢諭吉を輩出、現在の大阪大学の前身。

閑谷(しずたに)学校-岡山藩の池田光政←庶民にも開かれていたのが特徴

咸宜園(かんぎえん)-広瀬淡窓(たんそう)←三奪法(年齢・身分・経歴を不問とする)で有名

古義堂-伊藤仁斎←原典をより重視する立場。堀川塾とも。

日本教育史分野でよく出題される学校と設置者(等)はおまとめプリント2020の日本教育史にまとめられているので参考に。

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第5問 学校教育法施行規則第49条
小学校には、設置者の定めるところにより、校長の職務の円滑な執行に資するため、(◯    )を置くことができる。

2(◯    )は、校長が主宰する。

【選択肢】教務主任 職員会議

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職員会議

2の「職員会議は校長が主宰する」は特徴的な表現であり、慣れておきたい。

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第6問  生徒指導提要
教育相談と生徒指導の相違点としては、教育相談は主に(   )に焦点を当て、面接や演習を通して個の内面の変容を図ろうとするのに対して、生徒指導は主に(   )に焦点を当て、行事や特別活動などにおいて、集団としての成果や変容を目指し、結果として個の変容に至るところにあります。
【選択肢】個 集団 能力 個性

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(順に)個、集団

生徒指導提要は10年ほどたつ資料であるが、今でも教員採用試験で頻出である。生徒指導と教育相談の相違は上記文章のように、最初のアプローチとして集団に焦点があるか、個に焦点があるかの違い、と考えればよい。

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第7問 学校教育法第1条
この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び(     )とする。

【選択肢】
専修学校 高等専門学校 高等専修学校

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高等専門学校

紛らわしい学校名に注意しよう。

高等専門学校はいわゆる”高専”であり、一条学校(学校教育法第1条に記載の学校、正規の学校とも)である。

一条学校ではない学校の例として、「専修学校」というものがあり、細かいことを除けば次の2つに分類される。

・中学校卒業者対象の専修学校が「高等専修学校」

・高等学校卒業者対象の専修学校が「専門学校」←これがいわゆる”専門学校”とよく言われるもの

学校のことや就学に関することはおまとめプリント2020の教育法規4枚目にまとめられているので参考に。

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第8問 教育基本法第9条
法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その(    )の遂行に努めなければならない。
2 前項の教員については、その使命と職責の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられるとともに、(     )の充実が図られなければならない。

【選択肢】職責 業務 養成と研修 福利厚生

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(順に)職責、養成と研修

研修の条文(この教育基本法第9条、教育公務員特例法第21条)では「職責」という言葉が使われるので慣れておくとよい。

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第9問 

コミュニティ・スクールの仕組みとしての(     )は、校長の作成する学校運営に関する基本的な方針の承認等を通じ、校長のビジョンを共有し賛同するとともに、地域が学校と一定の責任感・責任意識を分かち合い、共に行動する体制を構築するものである。すなわち、学校と地域がビジョンや課題、情報等を共有し、熟議し、意思を形成する場であり、学校と地域が相互に連携・協働していくための基盤となる。

【選択肢】学校運営協議会 学校評議員制度

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学校運営協議会

似ている制度だが、学校評議員制度は学校運営に対する意見を述べ、それを校長が参考にする程度であるが、学校運営協議会の方はより強い権限を持っており、教員の人事にも意見することができる。

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第10問 地方公務員法
第30条 すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに(   )しなければならない。
第31条 職員は、条例の定めるところにより、服務の(   )をしなければならない。
第32条 職員は、その職務を遂行するに当つて、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規程に従い、且つ、上司の職務上の命令に(   )に従わなければならない。
第33条 職員は、その職の信用を傷つけ、又は職員の職全体の(   )となるような行為をしてはならない。

【選択肢】専念 従事 宣言 宣誓 忠実 誠実 不名誉 不利益

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(順に)専念、宣誓、忠実、不名誉

どれも基本条文でよく問われる。教員の服務に関しては地方公務員法30条の服務の根本基準以外にも職務上の義務3つ、身分上の義務5つを整理しておきたい。おまとめプリント2020の教育法規8枚目にまとめられているので参考に。

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