教職教養 ランダム演習26

第26目のランダム演習です。一覧ページはこちら

教職教養の各分野から、難問や奇問を排除した標準的な問題を10問扱います。力試しにどうぞ。解答はボタンをクリックすると見ることができます。

第1問 

次の用語は何の説明か?
児童生徒の社会的スキルを段階的に育て、児童生徒同士が互いに支え合う関係を作るためのプログラムのこと。「ウォーミングアップ」「主活動」「振り返り」という流れを一単位として、段階的に積み重ねていく教育相談の手法の一つである。

【選択肢】グループエンカウンター、ピアサポート活動、アサーショントレーニング

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ピアサポート活動

「支え合う」という表現からピアサポート活動を選びたい。グループエンカウンターはグループ活動によって自分・他者と「出会う」活動、アサーショントレーニングは「主張」のトレーニング。

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第2問 

(      )は、青年期を一人前の社会人としての役割を果たせるようになるための準備期間ととらえ、いろいろな社会的な責任や義務が免除されている状態にあるとし、このような状態を心理・社会的モラトリアムと称した。

【選択肢】エリクソン、フロイト、ピアジェ

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エリクソン

モラトリアムは支払いを猶予するという、経済用語であるが、エリクソンはこれを青年期の表現に適用した。フロイトは精神分析学の提唱者、ピアジェは知能の発達理論や道徳の発達理論を提唱した。

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第3問 (    )は、人間の欲求には上下に層をなした五つの階層があると説いた。また、自己実現の欲求を人間の最高の欲求であると考え、自我の実現だけでなく、それに社会性や公共性を加えたものとしてとらえた。

【選択肢】マズロー、コールバーグ、ソーンダイク

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マズロー

欲求階層説といえばマズロー。コールバーグは3水準6段階からなる道徳の発達段階論を提唱。ソーンダイクは問題箱の実験から試行錯誤説を提唱した。

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第4問 (      )は、無意味つづりを材料に節約法によって記憶保持の変化を測定した。その測定結果において、一般に忘却は記銘直後に急速に進み、しだいに緩やかになり、それ以後一定水準の保持を保つとされた。

【選択肢】
ウェルトハイマー、エビングハウス、サイモンズ

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エビングハウス

忘却曲線の説明であり、エビングハウスの実験による。ウェルトハイマーは全体性を重視した学派のゲシュタルト心理学の創設に強く関わった人物とされる。サイモンズは親の養育態度の分類の理論で有名。

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第5問 人それぞれの特徴的な思考や行動の統一性をパーソナリティ(人格)という。パーソナリティとは、能力と性格と気質の三要素からなるとされている。
その中でも、性格については、さまざまな分類が提示されている。たとえば、シュプランガーは(   )に、ユングは(  )に、クレッチマーは(  )に分類した。

【選択肢】
A 心的エネルギーの向かう方向により内向型と外向型の二分類
B 価値観により理論型、経済型、審美型、社会型、権力型、宗教型の六分類
C 体型により分裂気質、躁鬱気質、粘着気質の三分類

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(順に) B、A、C

シュプランガーは『生の諸形式』で人間の価値観を6つに分類した。ユングは精神分析学の祖のフロイトの弟子で、心的エネルギー(リビドー)の向かう後方によって人間を分類した。また、ユングは「分析心理学」を起こしたこともおさえておきたい。クレッチマーは体型により3つに分類できるとしたが、これはもちろん現在主流の考え方ではない。

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第6問  性格・人格に関するテスト
(1)インクのしみを見せて何を想像するか、被験者が自由に行う言語反応を記録すると同時に反応時間を計測し、各反応を形態水準及び平凡反応という側面から評価を行う検査を(           )という。
(2)決められた時間設定で作業を行い、1分毎の作業量をグラフ化すると、精神的に健康な人が平常時に行った作業には一定の傾向が示されることを用いて、その性格特徴を把握する検査を(    )という。
(3)人格目録をモデルとして、因子分析の手法により抽出された性格特性の質問120問を用いて、個人の性格の全体構造を把握する質問紙形式の性格検査法を(            )という。

【選択肢】内田クレペリン精神検査、ロールシャッハテスト、
矢田部ギルフォード(YG)性格検査

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(順に)ロールシャッハテスト、内田クレペリン性格検査、矢田部ギルフォード(YG)性格検査

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第7問 

(1) (      )はフランスの教育思想家。1965年にパリで開かれたユネスコの成人教育会議で、教育を受ける機会を生涯にわたり保障するという「生涯教育」の理念について発表し、その必要性を説いた。
(2)(        )はドイツの教育学者で、労作教育(職業教育)と公民教育を結合し、国民学校と実業補習学校を人間陶冶の場にすることを学校改革の理念とした。今日のドイツの「職業学校」の基礎を築き、「職業学校の父」と称されている。
(3)(       )はスイスの思想家。その生涯を貧民の救済と孤児の教育に捧げた。貧民を貧困に耐えうるまでに教育すること、さらには自立した人間にまで教育することを生涯の課題とした。
【選択肢】ラングラン、ペスタロッチ、ケルシェンシュタイナー

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(順に)ラングラン、ケルシェンシュタイナー、ペスタロッチ

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第8問 

教育基本法より
第1条 教育は、(   )の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な(   )を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
第9条 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と(   )に励み、その職責の遂行に努めなければならない。
第13条 学校、家庭及び(    )その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする。

【選択肢】人間性、人格、資質、能力、修養、地域住民、保護者

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(順に)人格、資質、修養、地域住民

教育基本法1条=人格の完成は基本事項。

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第9問 学校教育法第11条
校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、(      )の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。

【選択肢】文部科学大臣、市町村教育委員会

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文部科学大臣

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第10問 教育公務員特例法第22条2
教員は、(   )に支障のない限り、(     )の承認を受けて、勤務場所を離れて研修を行うことができる。

【選択肢】
授業、業務、校長、本属長、任命権者

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(順に)授業、本属長

こちらも頻出条文。よく慣れておきたい。

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