【解説066】学習の準備がレディネス、学習の停滞がプラトー、学習したことが他に影響することが転移。

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学習に関する心理用語をいくつか扱う。

時系列で、学習のスタート時点、途中の時点、終了時点に対応するワードとして整理しておこう。

レディネス

レディネスは「レディ&ゴー」と同じ語源で学習の準備という意味。教育や学習が効果的に可能になるためのレディネスが整っていることを確認すべきである。

プラトー

停滞期のこと。はじめは学習がうまく進んでいたのにも関わらず、ある程度のところまで来ると勉強してもなかなか成果が上がらない状態。

転移

先に学習したことが後の学習に役に立ったり、あるいは逆に妨害的な影響を持ったりすること。

タイトルにはないが、「レミニッセンス」という言葉も紹介する。

レミニッセンス

学習直後よりもしばらく時間が経ってからの方が記憶や成績がよくなる現象のこと。



(演習)

次の文の( )に適する語句を、次の選択肢の中からそれぞれ選べ。

【選択肢】レディネス、プラトー、転移、レミニッセンス

(1)カッコ内には同じ語句が入る。

(   )とは、ある学習をしたことによって、その後に行う学習を促進したり、逆に遅らせたりすることであり、前の学習によって後の学習が促進される場合は正の(   )、妨害される場合は負の(    )という。

(2) (     )とは、学習への準備性、適時性などの意味を含み、経験や訓練が効果的に行われるために必要な心身の条件が整っている状態のことをいう。

(3) 学習曲線が、初期には急上昇し、その後ゆるやかな上昇となるが、その途中で曲線が平らになるような一時的な停滞現象のことを(     )いう。

(4)(    )とは、言語学習、感覚運動学習などにおいて、学習が不完全な場合、成績が学習直後よりも、むしろしばらく時間をおいた時によくなる現象をいう。

(解)

(1) →転移 (2) →レディネス (3) →プラトー (4) →レミニッセンス

今回は以上!

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